注)本文は「若者」向けに書きましたので、私と同年代や年上の方には失礼な物言いになっているかもしれません。予めご了承いただけると幸いです。
こんにちは。この記事に来てくれて、どうもありがとうございます。とても嬉しいです。
2つの「好き」
本題に入る前に、1つ確認しておきたいことがあります。
自分を好きになりたい。あなたはそう思って、この記事に来てくれていると思いますが、ここでいう「好き」には、2つの意味があります。あなたはそのうちのどちらなのかを、初めに確認しておきたいです。
もっと優秀になりたいのか、もっと優しくなりたいのか、どちらでしょう?
おそらくほとんどの人は、このどちらか、もしくは両方だと思います。まずは、自分はどうなのか?ここではっきりさせておきましょう。実はこれも大事な一歩になっています。自分なりの答えが出たら、先に進んでください。
この先、本稿を書き進めるのにあたって、この2つがごちゃごちゃになることを避けるために、この2つを指す言葉を変えておきます。
もっと優秀になりたい=自分に自信を持ちたい=能力を高めたい
もっと優しくなりたい=自分を好きになりたい=人間性を高めたい
この言葉づかいで、この先、記事を書いていきますね。
自分を好きになる直接的な方法
もっと優秀になりたい
勉強や仕事で、自分が納得できるだけの結果を出すことです。
おそらくあなたは、今よりもっと、人から「認められたい」と思っているはずです。下の話も同じですが、そう思うことは人の本能なので、決して悪いことではありません。あなたが人として生まれた以上、人から認められたい/人から愛されたいと思うのは、当然のことなんです。自分は心の奥底では、認められたい・愛されたいと望んでいることをしっかりわかることが、自分を好きになっていくための大切な一歩になります。
そして、この文脈でもう1つ、補足しておきたいことがあります。よく自己啓発本には、「他者の評価を気にせず、自分で自分のことは評価しよう」「他人軸ではなく自分軸で生きる」ということが書かれています。もしあなたが、この内容を聞いて、それができるなら、それに越したことはありません。実際、自分を好きになっていく過程で、他人軸から自分軸への切り替えは必要になってきます。ただそれは、他者から一定値以上の評価を得てからでないと難しい、と私は思いますし、そういう考えの心理学の理論はたくさんあります(私の専門は心理学です)。そのためまずは、現実社会でしっかりとした結果を出し、実際に人から認められたり、愛される経験を積み重ねることが、不可欠だと考えています。
では、どうやってその結果を出すのか?これなら人から認められるし、自分でも自分を認められると、自分が思う結果を出すためには、どうしたらいいのか?私は、めちゃくちゃ頑張るしかないと思うんです。勉強・仕事をめちゃくちゃ頑張る。遊ぶ時間を削って頑張る。そして、今まで出したことがないような結果を、自分が納得できるまで、何度も出す。そうすれば、「俺・私は、自分が思っていた以上に優秀じゃん」と思えるようになります。
もっと優しくなりたい
人間関係で、自分が納得できるだけの結果を出すことです。
基本的には、上段と同じ文脈です。
人から好かれるためにすべきことは4つです。人を褒める/困っている人を手伝う・助ける/人の話をじっくり聞く・聴く/「ありがとう」をたくさん言う。この褒める・手伝う・聴く・感謝することが多い人は、絶対に、人から好かれます。
この4つをやりまくれば、今までになかったくらい、友達が増えたり、恋人ができたり、先生・上司に可愛がられたり、後輩・部下に好かれます。「俺・私は、自分が思っていた以上に優しいじゃん」と思えるまで、人間関係における成功体験を積み上げれば、確実に今よりもっと自分のことが好きになれます。
でも、それが難しい
それができないから、困ってるんじゃん!と思われた人が多いんじゃないでしょうか?はい、そうです。正にこれは、言うは易し行うは難しなんです。
あなたもこれまで、何度も、勉強・仕事を頑張ろうとしたことがあったはずです。でも、それができなかった。あなたもこれまで、何度も、人間関係を良くしようと頑張ったことがあったはずです。でも、できなかった。ちなみに言っておきますが、私もそうでしたし、おそらくほぼ全ての人間がそういう経験をしています。
頑張ってはみた。でも、できない。それはなぜなんでしょうか?次に、なぜ人は、なかなか変われないかを、心理学の理論で説明しますね。
なぜ人は変われないのか
私は、心理学の中でも、「交流分析」というものを一番の専門にしていますが、その中に「脚本」というものがあります。
「脚本」はめちゃくちゃ難しい理論なので、もしそれをちゃんと説明しようと思うと、この記事の10倍くらいの文字数が必要です。そのため、ここではざくっとしたアウトラインをご紹介します。
脚本を大きく分けると、勝者の脚本・平凡な脚本(勝てない脚本)・敗者の脚本の3つに分かれます。それぞれを簡単に説明すると、勝者の脚本は、勉強・仕事も人間関係も成功する/平凡な脚本は、どっちか上手くいくけれど、どっちかは上手くいかない。もしくは、どちらも平凡な結果しか出せない/敗者の脚本は、どちらも上手くいかない、というものです。
それを、ここまでの話に置き換えるなら、勝者の脚本をもっている人は、勉強・仕事をめちゃくちゃ頑張って、結果を出します。そして、褒める・手伝う・聴く・感謝することもたくさんしますので、多くの人に好かれます/平凡な脚本の人は、どちらかはできるけれど、もう片方はできない。もしくは、どっちも中途半端にしかできない/敗者の脚本の人は、どちらもできない、ということです。あなたは、自分はどの脚本をもっていると思いますか?
そして驚くべきことに、この脚本は3歳までに6割くらいできてしまい、12歳にはほぼ完成すると考えられているのです。
これを読まれている人は、全員、13歳以上です。つまり、脚本が、すでに性格の中にしっかり組み込まれてしまっているため、普通に生きていたら、もう変えることは難しいのです。これまで頑張れなかった人は、この先も頑張れない/これまで人に冷たかった人は、この先も冷たい可能性が、かなり高いです。
では、どうしたらいいのか?
脚本は性格の話なので、やみくもに努力しても、おそらくほとんど効果はないと思います。であれば、どうすればいいのか?性格に、直接的に働きかける努力をすれば、今からでも、何とでもなると思っています。
心理学という学問は、この100年、性格に直接働きかける手法をたくさん生み出してきました。その中から、私が特に効果が高いと思うものを、読むだけで効果が出る形に編成して、このページに記しています。自分一人でもできる心理学のワークショップです。
心理学① 自己理解を深めるためのワークシート | Jアカブログ (j-academia.com)
まずは、この記事を含めて9個の記事をじっくり読んでみてください。詳しい進め方は、それぞれに記しています。
最後に
私は、小学5年くらいから、ずっと自分のことが嫌いでした。自分に自信なんか、ずっとなかったです。しかし、今では(50歳)、自分のことがまあまあ好きになりました。そして、自分には自信があると胸を張って言えます。若い頃とはほぼ180度、人生が変わりましたが、そうなれたのはひとえに心理学のおかげです。もし心理学に出会えなかったら、きっと、今でも自分のことが嫌いだし、自分に自信がもてなかったと思います。
世の中には、いろいろな学問がありますが、その中でも心理学は、最も「人を幸せにする学問」だと思っています。これを機に、あなたが心理学に興味をもち、あなた自身の人生について深く考えてくれることを祈りつつ、筆をおきたいと思います。
私は、今も、これからも、心理学を学び続けます。一緒に心理学を学び、人生をより良くしていく学友が増えることを願っています。ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました。
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